和氣神社の本拝殿について
和氣神社の社殿は、明治十八年に本殿の建替えが行われ、明治二十年に拝殿(幣殿・釣殿・拝殿)、明治二十八年に随神門の建替えが行われています。
明治初期の建物ですが、近世初期に発生した屋根形式と、江戸後期の装飾主義の傾向を併せて表現したもので、芸術性、技術性の面で高く評価されており、町の文化財に指定されています。また、一連の建物群になっており、調和の取れた美しい配列になっています。
邑久大工の普請
この時の大工の棟梁は、邑久郡の宮大工 田淵勝義です。田淵勝義は大隅流累世の田淵家を継ぎ、六十余人の門弟を育成し、関西一の名人大棟梁といわれました。田淵の造営した社寺建築は八十五棟にのぼり、近畿から備後に及んでいます。
本拝殿の現状
本殿は建替え以来百三十七年経過しています。本来檜皮葺であった屋根は銅板葺きに変更され、百年ほど経過した現在、全体的に錆が目立つようになり、雨漏りの心配があります。
拝殿の屋根瓦も百三十五年経過しており、葺き替えは一度も行われていません(葺き直しは実施)。瓦はもう寿命がきており、下地も痛みが激しく、一刻も早い補修が必要です。
※葺き替え ― 瓦交換 葺き直し ― 瓦再利用
屋根改修工事の必要性
現状の屋根を放置することにより、今後雨漏りや、瓦の落下が予想されます。雨漏りが激しくなると、下地にまで影響が及び、莫大な改修費用が必要になってきます。
現在の技術では、銅板の葺き替え、瓦の葺き替えを実施した場合、約百年間葺き直しの必要がなくなります。
和氣神社と崇敬者(篤志者)
現存の社殿が竣工して以来、約百三十年が経ちます。氏子の戸数に対しての社殿は過分に豪壮であり、如何に崇敬されていたか想像できます。この社殿の建立に尽力した当時の氏子や崇敬者、篤志者に思いを馳せ、後世に残していく責務を感じています。
事業計画並びに経費概算
総工費 60,000万円
【収入】
1、氏子崇敬者寄付金依頼 1,000万円
2、篤志者寄付金依頼 500万円
3、崇敬会積立金 1,000万円
4、神社営繕費 2,500万円
5、借入金 1,000万円
【支出】
1、屋根改修費 51,000万円
(本殿、拝殿(釣殿、拝殿))
2、付帯工事費 300万円
3、調度品等 350万円
4、雑費 250万円
請負業者 ㈱山陽瓦・井上工業所・㈱カナメ
工 期 令和5年1月~12月
本拝殿改修事業寄付金要項
1,寄付金奉納依頼総額 1,500万円
2,寄付金奉納依頼額
・個 人 5,000円以上お志
「5,000円・10,000円・30,000円・50,000円以上」
・法 人 30,000円以上お志
「30,000円・50,000円・100,000円・200,000円以上」
3,奉納申込み
ご協力いただける方は、社務所にて「申込み用紙」にご記入いただきお申
込みいただくか、下記までご連絡いただきますようお願い申し上げます。
〒709-0412
岡山県和気郡和気町藤野1385
和氣神社社務所
Tel Fax 0869-93-3910 e-mail info@wake-jinjya.com
4,寄付金奉納に対する待遇
・芳名板に、氏名等を記し後世に残します。